当コラムは決まった担当者の回り番になっている。記者はほぼ3週間ごとで、計画的に用意することもあれば、締め切り間近で焦ることもある。今回は後者。たった500字余りだが、書きたいことが浮かばず冗談半分、生成AI(人工知能)「チャットGPT」に頼ってみた。
「コラムが書けず困っています。代筆してくれますか」と打ち込むと、すぐに「もちろんです。テーマは何ですか」の回答。人間味のある答えが何とも心強い。試しに内容を伝えると、すぐに使えそうな文章が出てきた。誘惑に負けそうになったが、もちろん思いとどまった。
生成AIはそれぞれのパソコンではなく、多くのサーバーで大量のデータを学んでいる。そのサーバーを並べて運用する施設がデータセンター(DC)。デジタル技術の進展には必要不可欠な存在だが、関東圏への一局集中や電力の膨大な消費が問題視されてきた。
それら課題を解決しそうな事業が、当紙の紙面をにぎわす。ソフトバンクは苫小牧で国内最大級DCを計画している。千歳で工場を建設中のラピダスが目指す極小半導体の量産化が実現すれば、電力消費量は激減できる。地元で次世代社会インフラが構築され、新たなビジネスや人材が集まることを期待したい。(金)