食事の質にかかわらず、オリーブ油の摂取量が多い人は認知症に関連する死亡リスクが低かったと、米国などの研究グループが発表した。
研究グループは、1990年に米国の大規模研究に参加した心血管疾患とがんのない9万2383人(平均年齢56・4歳、女性65・6%)を、オリーブ油の摂取回数や量で(1)月に1回未満(2)1日4.5グラム以下(3)1日7グラム以下(4)1日7グラム超_に分け、認知症関連死との関係を調べた。
28年の追跡期間中に認知症関連死は4751件発生した。解析の結果、オリーブ油の摂取量が多いほど死亡リスクは低下し、特に(4)は(1)に比べて28%低かった。また、1日5グラムのマーガリンまたはマヨネーズをオリーブ油に置き換えた場合、死亡リスクは8~14%低下した。
研究グループは「認知症などとの関連が指摘されているトランス脂肪酸を含まないマーガリンについても検証が必要」としている。
(メディカルトリビューン=時事)