自動車部品製造のダイナックス(千歳市)は15日、安平町追分旭のブドウ畑で、町民を対象とした植樹祭を開いた。57人が参加して、ワイン用のブドウの苗木600本を手作業で植えた。同社は安平の新たな特産品に―とワイン事業を進めており、成長した木々からブドウを収穫した後、町追分柏が丘に建設するワイナリーでワインを醸造する。
同社が管理する畑は14ヘクタールの広さを誇り、2021年から苗木を植え始めた。今月中に約1万5000本の植樹を終え、予定していた約2万9000本に達する。シャルドネやピノ・ノワールなど16品種を育て、25年9月完成予定のワイナリーで醸造を始める考え。
この日、参加者が赤ワインに使用するブドウの品種、カベルネ・フランとツバイ・ゲルトの苗木計600本を植えた。町早来大町の会社員、石田紗斗美さん(37)は「ワイン事業を初めて知り、子どもたちと参加した。しゃがんで苗を植えるのが大変だったけど楽しかった」と笑顔を見せた。
同社の小川真社長は「町民の皆さんと触れ合う機会があまりなかったので、共に植樹ができてうれしい」と述べた。