元祖白老オハウ 白老 かふぇピラサレ 山海の幸をふんだんに

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  • 2024年6月17日
野菜やサケが入った伝統の味
野菜やサケが入った伝統の味
アイヌ文様入りの衣類などが展示された店内
アイヌ文様入りの衣類などが展示された店内

 白老地域に長年暮らしてきた先住民族アイヌのハポ(かあさん)たちが山海の幸をふんだんに使って作る伝統の味「オハウ」を白老アイヌ協会の職員らが守っている。

 職員も先住民族にルーツを持つ人たちで、調理担当のベテラン高橋民枝さん(75)=北吉原=によると、野本テツ子さん(88)=高砂町=の家庭の味を丁寧に学び、伝統の味を提供している。メニューの「元祖」の名は、それぞれの家庭で守ってきた家庭の味を提供しているために、その名を冠した。

 協会役員によると、オハウは具だくさんの汁物を意味し、白老地域の家庭では日高産昆布でだしを取った塩味。季節の魚や山菜などを入れてきた。ピラサレでは毎秋、白老港で水揚げしたサケをその日のうちに塩漬けし、冷凍しておいしさを保存する。ダイコン、ニンジン、ゴボウなどと煮て汁のうま味を加え、ジャガイモは煮くずれしない道産メークインを使用。かむとほっくりと甘みが広がる。

 オハウは単品(500円)で提供しているが、ランチの定番は「元祖白老オハウ定食」(800円)。限定5食で予約にも対応する。「民報見た」で6月末まで食事に伴うコーヒーを1杯無料。

 白老町本町1の1の1、町中央公民館1階。午前11時半~午後1時半。ラストオーダーは10分前。土~月曜と祝日定休。29の全席禁煙。同館駐車場、約40台分あり。携帯電話090(1384)0141。

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