「待望」のサクラマス 弁天海岸サーフジギングで

  • 釣り
  • 2024年6月13日
弁天で釣れた海サクラマス
弁天で釣れた海サクラマス
早朝の砂浜に釣り人が繰り出す弁天海岸
早朝の砂浜に釣り人が繰り出す弁天海岸

  苫小牧など胆振太平洋の海岸でシーズン本番の海サクラマスだが、各ポイントとも釣りファンの期待に応えるまでの釣果は上がっていないよう。そうした中で6月上旬の平日、苫小牧市内の弁天海岸で体高のある状態のいいサクラマスが釣れていた。

   「待望の1匹」と喜んでいたのは、札幌市から訪れた会社員の男性(34)。夜明け前から釣りを始め、諦めかけた午前7時すぎ、この日唯一の魚信を得た。70~80メートルほど投げたメタルジグをただ巻きでリーリングし、ジグが手前に近づいた回収間際のタイミングでヒットした。

   目と鼻の先でヒットしても、サクラマスは瞬発力のある力強い泳ぎで激しく暴れるだけにランディングは全く油断できない。口元が切れやすい上、波打ち際は引き波もあるから最もばれやすい。強引にならないように魚を寄せ、無事砂浜に上げた。

   男性はサクラマス釣りにはまっていて、今季は3月に日本海方面からスタートし、これまでで延べ10回以上、釣行したという。「日本海は釣り場の混雑がひどく、人気の割には釣果が厳しい。6月に入って弁天でやっと1匹ゲットできた。本当にうれしい」と満面に笑みを見せた。

   使ったジグは30グラムのオオナゴタイプ。ラインはPE1・2号、リーダーはフロロカーボン5号を1メートル強つないでいた。

   男性によると、この日朝は周囲で他にサクラマスの釣果は確認できなかったよう。それでも土・日開放の苫小牧港・東港の有料釣り施設「一本防波堤」で釣果が出ており、港内に跳ねも散見されるという。釣期の短い魚種だけに今後の釣果が期待される。

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