白老町の小中学校で11日、石川県のブランド牛「能登牛」を使ったビーフカレーが給食に提供された。白老牛銘柄推進協議会(岩崎考真会長)が能登半島地震の被災地支援のため購入した牛肉。町教育委員会(しらおい食育防災センター)が児童生徒に被災地の状況を知り、食事の大切さを感じてもらおう―と同協議会から50キロ分の寄贈を受け、「ふっこう応援給食の日」として実施した。
能登牛は白老牛と同じ黒毛和種のブランドで、きめ細やかな肉質ととろけるような食感が特徴。町内の食肉加工業者で加工後に同センターに運ばれ、小中学校6校に約800食分を配食した。
白老小学校(仲見真樹校長)では麦ご飯と共にビーフカレーが机上に並んだ。児童はスプーンで次々と口に運び、「もうなくなっちゃった」「お代わり」とうれしそうに頬張った。1年の田中メイさん(7)は「カレーおいしいです」と笑顔を見せた。
1年生の教室で一緒にカレーを堪能した同協議会の岩崎会長(39)は「牛肉を生産する仲間を応援したい」と述べ、町教委の冨川英孝学校教育課長(52)も「頑張れ能登―という気持ちを込めて食べてもらえたら」と語った。