高血糖でうつ病リスク増

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  • 2024年6月11日
高血糖でうつ病リスク増

  血糖や中性脂肪(TG)の値が高い人は、うつ病などの精神疾患発症リスクが高い可能性があると、スウェーデンなどの国際共同研究グループが発表した。

   研究グループは、スウェーデンの大規模研究に参加し、1985年1月~96年12月に健康診断で血液検査を受けた21万1200人(検査時の平均年齢42・1歳)のデータを解析。血糖や脂質の値と、精神疾患(うつ病、不安症、ストレス関連障害)の発症リスクとの関連を調べた。

   平均21年の追跡期間中に1万6256人が精神疾患の診断を受けた。解析の結果、血糖値またはTG値が正常のグループと比べ、血糖値が高いグループ(110mg/dL以上)は三つの精神疾患の発症リスクが22~36%高く、TG値が高いグループ(151mg/dL以上)でも16~21%高かった。

   一方、HDL(善玉)コレステロール値が高いグループ(40mg/dL以上)では、リスクは9~22%低かった。

  (メディカルトリビューン=時事)

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