大漁旗を再利用してバッグやシャツを製作、販売している白老町緑町の陶芸家前田育子さん(56)が5日、町役場を訪れ、昨年の売上金の一部3470円を町の水産振興に寄付した。同町への寄付は2012年から続けており、累計額は8万5705円になった。
前田さんは09年から、各地の漁業関係者から使わなくなった大漁旗を譲り受け、バッグや帽子、衣類に作り替えて商品化。白老観光協会のインターネット通販サイトや駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)などで販売している。
売上金の一部は各地の自治体や漁業協同組合などに寄付しており、今年は海難遺児基金や森造りに取り組む道内自治体にも寄せるという。前田さんは「水産振興のために使ってください」と善意を届け、大塩英男町長は「町は今年から養殖事業にも着手する。前田さんの思いに沿うように活用したい」と感謝した。
善意を手渡す前田さん(右)