寝不足で糖尿病、仕組み解明か

  • ニュース, 医療のお話
  • 2024年6月6日
寝不足で糖尿病、仕組み解明か

  睡眠時間が短い人は、標準的な睡眠時間の人と血液中のタンパク質の組成が異なり、それが糖尿病の発症に関連している可能性があると、スウェーデンなどの研究グループが発表した。

   糖尿病の発症には睡眠時間が関与するとされるが、詳細は不明だった。研究グループは、46~68歳のスウェーデン人3336人を睡眠時間で5グループに分け、タンパク質の構造や機能を総合的に研究するプロテオーム解析を行い糖尿病発症との関連を検討した。

   平均21.8年の追跡期間中に522人が糖尿病を発症。解析の結果、標準的な睡眠時間のグループに比べ、他の4グループは糖尿病発症リスクが高かった。タンパク質の組成を見ると、睡眠時間が最も短いグループと糖尿病発症との関連が強く、細胞死や炎症に関連するものが増加する一方、血管の新生や急性炎症の解消などに関連するものなどは減少していた。

  (メディカルトリビューン=時事)

過去30日間の紙面が閲覧可能です。