むかわ町の公私連携保育所型認定こども園「さくら認定こども園」の保護者有志の会(神田良太会長)は4日、町への嘆願書と町議会への請願書を提出した。要望事項として、同園の運営を町営に戻し、子どもたちが安全で快適に暮らせる保育環境の整備を求めた。
同会のメンバー5人が町役場を訪れ、竹中喜之町長と野田省一議長にそれぞれ手渡した。竹中町長は「早急に町と園、保護者で協議する場をつくりたい」と述べ、野田議長は「しっかり受け止め、議会で判断させていただきたい」と語った。
同園をめぐっては、運営する宗教法人真光寺に対し、町が2023年9月と12月に職員数の不足などについて改善勧告を出している。同会によると、保護者からは▽園児に命に関わる可能性がある症状が出たのに、危機感の低い対応をされた▽保護者と職員のコミュニケーションが減った―などの意見が出されているという。
神田会長は「保護者の不信感が解消されていない。何かが起きる前に子どもを安心して預ける環境を整えてほしい」と訴えた。