安平町で5月18日から実施しているイベント「菜の花さんぽ2024」の人気を背景に、道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」の来館者数が伸びている。あびら観光協会の集計によると、同月18、19両日と25、26両日を合わせた来場者数は3万570人で、前年同時期と比べ6437人増となった。
イベントは、町追分地区の菜の花畑6カ所(約60ヘクタール)で見頃を迎えた菜の花を満喫するもの。開花のピークは過ぎたが、3日現在で2カ所の畑で花が見られる。同協会で畑ごとの来場者数は記録していないが、駐車場のある畑で混雑が見られた。畑によっては入場料が必要な場所もあるが、3日も観光客が記念撮影を楽しむ光景が広がった。
同協会は「今年は天候にも恵まれた。毎年、安平町の菜の花を楽しみにするリピーターもおり、少しずつ認知度が高まっている」と受け止める。
今回、イベント期間をこれまでの2日間から23日間に増やした。スマートフォンを活用した「スマホdeスタンプラリー」を初めて実施したほか、町内の飲食店で菜の花を使用したコロッケやハチミツのロールケーキなどを販売する「菜の花もぐもぐメニュー」も9日まで行う。
同協会によると、飲食店から「菜の花畑を見た方がスタンプラリーやメニューを注文しに来店している」と喜びの声が上がっているという。
同駅では、菜の花を原料にした「菜種油」や「はちみつケーキ」などを販売し、町が誇る菜の花をアピールする。同協会は「9日まで菜の花を使用したメニューやスタンプラリーを楽しめる。初夏の安平町にぜひ来ていただきたい」と呼び掛けている。