北海道を代表するブランド牛「白老牛」が存分に味わえる「復活!白老牛肉まつり2024」が1日、白老町若草町の駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)を会場に2日間の日程で開幕した。開催はコロナ禍を経て5年ぶり、同町での黒毛和牛導入、町制施行70周年の記念事業でもあり、内容は盛りだくさん。会場には町内外から多くの人が訪れ、高級肉を炭火焼きで味わっている。
白老牛銘柄推進協議会(岩崎考真会長)の主催。
今回は70周年の節目が二つ重なり、7頭分の肉を用意した。同まつりの名物「黒毛和牛の丸焼き」では、A5ランクの白老牛を各日250食提供する。このほか能登半島地震の被災地復興支援に向けて、石川県を代表するブランド牛の能登牛を販売している。さらに、全国的に有名な松阪牛や福島牛などを提供し、食べ比べを楽しめる新企画「黒毛和牛フェス」を実施している。
会場には、この日を楽しみにしていた人たちが続々と来場。炭火こんろを500個設置した焼肉エリアの2000席は、家族連れなどで瞬く間に埋まり、牛肉に舌鼓を打つ光景が広がった。
家族4人で訪れた札幌市の会社員、浜田康司さん(60)は「5年前の牛肉まつりにも来ており、開催が待ち遠しかった。全国のブランド牛の食べ比べができると聞き、心ゆくまで堪能したい」と笑顔を見せた。
岩崎会長は「5年ぶりに開催できたことは生産者、販売者だけでなく、行政や各関係機関などのおかげ」と感謝。「1989年に始めたまつりが30回以上続く中で、世代交代もあった。時代の流れに即したPRの在り方を検討し、さらに白老牛の良さをアピールしていきたい」と語った。
2日は午前9時半から午後4時まで。前売り券の引き換えは同2時までとなっている。