白老町竹浦の「おにぎり白樺堂」は子育て世帯を応援し、児童の孤食を防ぐ「おにぎり応援団」に取り組んでいる。小中学生と高校生におにぎりを提供し、子どもたちは応援団の大人たちへメッセージを送る仕組み。店主の山本綾さん(44)は「地域に優しい気持ちを循環させたい」と話している。
趣旨に賛同する個人や団体、企業は応援団員として1口2000円のスタンプカードを購入。高校生以下の児童生徒は1個300円までのおにぎりを1日1回1個食べることができ、応援団員にお礼の手紙を書く。応援団員にはドリンク無料などの特典がある。
インターネットやスマートフォンの中で飛び交う情報や言葉に一喜一憂する子どもたちを見かね、顔見知りも知らない誰かも、この社会で自分を大切に思ってくれている―と、おにぎりを通して感じてもらいたいと企画した。
15日のオープンから30日までに7人から10口ほどの支援があり、「人を思うことで『一憂』が『一優』に変わるのを見守る店でありたい」と語る。
スタンプカードは店が保管し、子どもたちからのお礼のメッセージは応援団員の来店時に手渡す。郵送を希望する人には住所や氏名、連絡先を尋ねる場合がある。来店せずに購入できるネットショップもある。