苫小牧市勇払のトヨタ自動車北海道(北條康夫社長)は25日、むかわ町豊城の町有林で植樹を行った。2023年9月に同町と道の「ほっかいどう企業の森林づくり」事業に関する協定を締結しており、同社の従業員と家族約90人が参加して、カラマツを1000本植えた。町などが植栽した1000本と合わせ、2000本の木々が長い年月をかけて森となる。
「ほっかいどう企業の森林づくり」は、森林の整備を希望する企業・団体とフィールドを提供する森林所有者(市町村有林など)を道が仲立ちする事業。
同社が同協定を結んだのは、むかわ町が初めて。植林を通じ、地球温暖化防止や環境保全、ゼロカーボンのまちづくりに貢献する。町有林1ヘクタールをトヨタ自動車の森として、カラマツ2000本を植えた後、5年間、草刈りや野ネズミの駆除など保育活動を支援する。カラマツは40年後、高さ20メートルに成長する。
この日、参加者たちは、指定された場所で高さ約30センチのカラマツの苗木を植えた。北條社長は「参加した子どもたちの記憶に残り、40年後、成長した木を見て、森づくりの良さを知ってほしい」と話した。