皆さまは海外に行く際にどのようなことを心掛けていますでしょうか。最近だと、すりやひったくりに気を付けるといったことを考える方が多いのではないかと思います。私が最も心掛けていることとしては、スロバキアでの留学経験から、笑顔でいることであります。
私がスロバキアに留学した当初は常に緊張している状態で、留学先での研究もうまく進まず、ネガティブになっていました。後から友達に聞いたところ、表情が暗く、私に話し掛けづらかったとのことでした。その友達は、私によく笑顔になれと言ってくれていましたが、当時はなかなか難しい状態でした。1カ月ほどたって、研究の成果が出始め、楽しくなり始めた時に、日頃からよくあいさつや話をしていた学生寮の職員、コンビニの店員、大学の先生方がやたら明るく話し掛けてくるなと感じた日がありました。単純なことで、その日は私自身が楽しく、自然と笑顔になっていたので、相手も笑顔になっただけという話でした。
見知らぬ土地に行くと、どうしても緊張して表情がこわばってしまうかもしれません。しかし、そのような時こそ笑顔を意識することによって、お互いが気持ちよくコミュニケーションできるものだと思います。学生相手に対しても同じように笑顔で接したいと思っていますが、疲れている時などは笑顔を忘れることが多々あり、今回の原稿を書きながら改めて気を付けようと思いました。
最後になりましたが、1年間、私のたわいもない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
(苫小牧工業高等専門学校准教授)