厚真町と安平町、むかわ町の胆振東部3町で、中学校の体育大会、小学校の運動会シーズンを迎えた。小中学校のグラウンドで、徒競走や玉入れなどの競技が繰り広げられている。児童生徒は保護者や教諭の声援を受けながら全力で取り組み、勝利を収めると全身で喜びを表していた。
厚真中学校(渡辺知峰校長)は25日、体育大会を開いた。1~3年生66人が参加。8種目が実施され、100メートル走や200メートル走では、参加した生徒が全力疾走で順位を競った。3チームによるリレーは、アンカーまで2チームが競り合い、見守った生徒や保護者から歓声が上がった。
学年対抗種目の大縄跳びでは、3回の挑戦で跳んだ合計回数を競った。チームごとに跳ぶ生徒と縄を回す生徒が息を合わせ、1位を目指すとともに、過去最高記録の703回(23年)を上回ろうと必死に縄を跳んだ。参加した3年の幅田雄心君(14)は「悔しい結果だったけど、全力を出すことができた」と話す。
安平町の小中一貫義務教育学校、早来学園(網代健男校長)も同日、1~9年生304人が参加するスポーツフェスティバルを同校で行った。「最後まであきらめないで、協力して頑張ろう」をスローガンに、個人種目と団体種目、選抜リレーの17種目が行われた。紅組と白組に分かれた児童生徒は、出場競技に夢中で取り組んだ。
結果発表で紅組の勝利が発表されると、児童はガッツポーズをして喜び、白組の生徒は悔しさをあらわにした。同校児童生徒会長で9年(中学3年相当)の瀧澤柚奈さん(15)は「最後の選抜リレーが盛り上がった。児童生徒は最後まで諦めず頑張り、スローガンを達成することができた」と晴れやかな表情を見せた。