白老文化観光推進実行委員会(熊谷威二会長)は26日、町内在住の外国人を対象とした国際交流イベント「五感ふるわす体験わーく」を町社台の海岸や社台生活館で開いた。ベトナムやインドネシアなどアジア圏を中心に6カ国の約40人が参加。白老東高校や北海道栄高校の生徒や教員、北洋大学の奥村訓代学長を含む留学生らも加わり、海岸でのごみ拾いの後、白老牛を使った昼食や民族共生象徴空間(ウポポイ)の見学などを楽しんだ。
文化庁から採択された「『ルーツ&アーツしらおい』の磨き上げによる地域資源活用と滞在満足度向上事業」の一環。町内在住の外国人に、白老の魅力をそれぞれの国や地域に住む友人や親族らに発信してもらうおうと開いた。併せて、ごみ拾いや分別を体験することで、白老で暮らす上での基本的な決まりを知ってもらうのが狙い。
参加者は、民族共生象徴空間のほか社台海岸付近に展示される屋外写真の見学も行った。町内の福祉施設で介護職員として働くインドネシア出身のドイ・ヌルヒダヤットさん(29)は「いろんな国の人たちと一緒にごみ拾いして楽しかった。ルールも学べてありがたい。白老牛のお弁当もおいしかった」と笑顔を見せた。
白老東高1年の本間優奈さん(16)は「ベトナム出身の友達もでき、国際交流という目的が果たせてうれしい。これからも続けたい」と語った。
案内役を務めた社台の田村直美さん(53)は「積極的に交流している様子も見られ、笑顔が広がって良かった。白老で暮らせて良かったと思ってもらえるように、国際交流の機会をもっと増やしていきたい」と話していた。