苫小牧市内を東西に走る市道双葉三条通り沿いにある定食店。夜は居酒屋タイムになる。
店主の小沼美千子さん(48)は、父の山田素煕さんが生前営んでいた「宝来亭」の店舗で10年前に開業した。
「父は東京で中華料理を修業し、旭川や苫小牧のホテルに勤めた後に独立。母と私が店を手伝いました」と小沼さん。父親の傍らで仕事を学んだ学生時代を振り返る。
店の名は「お客さまにとって安らげる『とまり木』のような居場所に」と名付けたという。
同店の人気メニューは、年代を問わずリピーターが多い「ポークチャップ定食」。軟らかい道産豚ロースを鉄板で焼く一品。タマネギの甘さとケチャップの酸味、ニンニクの風味が絶妙でご飯が進む。これに小鉢2品(取材日はナムルとミニ野菜サラダ)と納豆、漬物、みそ汁付きで1000円。
定食は33種類と豊富だ。「日替わりランチ」(900円)として登場する「油淋鶏(ゆーりんちー)」は、宝来亭の味を引き継ぐ伝統のメニュー。宝来亭の時代から通う市内新開町の60代男性会社員は「メニューの豊富さと定食のボリューム感、店主の気さくな人柄がこの店の魅力」と話す。
苫小牧市双葉町3の25の16。小上がり16席、テーブル8席。営業時間は昼が午前11時30分から午後2時、居酒屋タイムは午後5時30分から10時(食材がなくなり次第終了)。単品価格にプラス300円で定食になる。日曜と祝日定休。電話0144(33)3778。