厚真町商工会青年部の上道和恵さん(39)は、10日に札幌市で行われた「商工会青年部主張発表北海道大会」(北海道商工会青年部連合会主催)に出場し、最優秀賞を受賞した。8月に福島県で開かれる「商工会青年部主張発表東北・北海道ブロック大会」に北海道代表として出場する。同連合会によると、厚真町や胆振管内の商工会青年部のメンバーが同大会に出場するのは初めて。
大会は2006年度から開かれ、今回は道央、道南、道東、道北の各ブロックから代表者4人が出場した。
上道さんは、青年部創立50周年記念として取り組んだインターンシップ(就業体験)事業で町内企業への就職者を得た経験や、青年部員が減少傾向にある中でも、うまく外部の力を取り入れ活動している状況などを発表した。最優秀賞の結果を聞き「ほっとした。周囲のみんなが喜んでくれた」と振り返る。
上道さんは宗谷管内浜頓別町出身。札幌市内の大学を卒業後、民間企業やNPO法人勤務を経て16年に独立。オフィスあっぷ・ろーど(厚真町上厚真)の代表として、町の放課後子ども教室を運営する。NPO勤務時の12年、放課後子ども教室運営のため同町に通うようになり、町商工会青年部には15年に入会した。現在は理事としてイベントの参加などを通じ、地域活性化に尽力する。
17日に町商工会館で行われた町商工会通常総会で報告し、出席者から祝いや激励の言葉を掛けられた。寺坂文秀会長は「ぜひ全国大会に出場してほしい」と期待を寄せる。
東北・北海道ブロック大会には道と東北6県から7人が参加し、最優秀賞に選ばれると全国大会に出場できる。上道さんは「最善を尽くしたい」と意欲を見せた。