白老町の白老連句を楽しむ会は20日、会長の中嶋祐子さん(71)=町萩野=が会員として在籍する鹿児島県連句協会から梅村光明会長(72)=徳島市在住=を2年ぶりに迎え、句会を町社台のカフェ「ミナパチセ」で開いた。会員ら10人が指導を受け、連句に理解を深めた。
連句は、複数人で句を詠み合う共同詩の文芸。ある人が詠んだ五・七・五(長句)に対し、別の人が七・七(短句)を付け、また別の人が長句を詠み、短句で返すことを繰り返す。
梅村会長は誰もが自由に参加して全員で36句(歌仙)を作る「ストリート連句」を掲げた。中嶋会長は2019年12月に道内唯一の連句結社を同店で設立し、連句の種をまいている。
この日の句会には梅村会長のほか、仙台市や東京都の愛好者も参加した。梅村会長らは登別市の銀のしずく記念館や白老の倶多楽湖を見学して参加しており、当地やアイヌ文化にちなむ長句や短句を詠んだ。
中嶋会長は「梅村さんを再び白老に迎えられて光栄。通常の句会は定期的に開いており、今後も連句の楽しさを分かち合いたい」と話していた。
句会の問い合わせはミナパチセの田村さん 携帯電話080(1874)3624。