苫小牧の閑静な住宅街にあるホテルの飲食部門。今年で創業75年を迎えた老舗かっぽうの味を継承する。
ランチメニューの「おそうざいランチバイキング」は、和食中心の家庭料理で1100円。うまくて懐にも優しいとあって、昼時はすぐに満席になる人気スポットだ。
食台に煮物や和え物、刺し身から揚げ物、焼き魚、サラダ、スイーツまで毎日24、25品が並ぶ。献立は週に半分が入れ替わり、季節変わりには旬の一品が加わる。
会社員や主婦のグループ、夫婦連れなど客層も多彩。そんな中で一番人気は「料理長手作りのこだわり角煮」。お年寄りから若者まで幅広い世代の支持を集めている。
市内北光町の田中正之さん(90)は、昔の同僚と週に2回訪れるという常連。「品数が多く、肉と魚のバランスもいい。コーヒーの飲み放題もうれしいね」と笑顔を見せる。
村山一徳料理長(69)は「コンセプトは昭和の味。年配の方には懐かしく、若い人には新鮮な料理を提供しています」と話す。
夜の部には「晩酌セット」(1500円)も復活。伝統の「釜めしセット」や「釜めし膳」も好評という。
苫小牧市新中野町1の9の3。昼の営業は午前11時30分から午後2時まで(ラストオーダーは30分前)、日・月曜、祝日は休み。夜の営業は毎日午後5時から同9時まで。ホール30席、座敷24席。電話0144(34)6441。