安平町は17日、早来町民センター(町早来北進)の大規模改修工事を始めた。事業費は12億800万円。耐震改修を行い、スポーツ合宿所の機能を備えた施設にする。災害時はプライバシーを確保した避難所となる。工事を行う2025年3月まで休館し、同年4月に再開予定で、合宿の受け入れや災害対応力を高めた建物となる。
町によると、同センターは鉄筋コンクリート造り3階建て。延べ床面積約3500平方メートル。公民館が1975年に完成した後、77年と79年に増設。2006年に改修工事を行い、社会教育施設として活用されていたが、建物の老朽化が進んでいた。
改修工事は1階の大集会室を体育館に、2階に調理実習室や会議室、託児スペースなどを設ける。3階は宿泊施設とし、最大52人が利用できるようにする。
近年、同センターに隣接するスポーツ施設でアイスホッケーチームの合宿が行われているが、宿泊場所がないことから苫小牧市や千歳市の施設を利用するケースが多く、宿泊を伴う受け入れが課題となっていた。宿泊場所を整備することで、団体の経費負担軽減や町内での飲食など経済効果も期待できるという。
また、災害時は避難所として活用し、町は「感染症やプライバシーに配慮した個室を用意できるようになる」としている。