白老町のヨコスト湿原友の会(中野嘉陽会長)と町は14日、湿原そばに設置している手作りの木製案内看板を補修した。「希少動植物を大切にしましょう」と呼び掛ける文字に油性白ペンキを塗り、目立たせた。
風雨や潮風で腐食が進むことから、会員が2年置きにボランティアで補修している。会員の高齢化が進み、今回は町職員2人を加えた7人で作業。防腐処理と水性ペンキで補修をした4月以降に文字がかすれた部分を塗り直した。中野会長(83)は「ヒバリやオオジシギが古里を忘れず帰って来るように、湿原に来て良さを感じてほしい」と話した。
同会は2015年、町民有志を中心にして設立。看板は町大町の木彫家で会員の相吉正亮さん(84)がナラ材で作り、20年9月に会で設置した。湿原は動植物の貴重な生息生育地として、16年4月に環境省の重要湿地に選定されている。