胆振青年神職会と日高青年神職会は16日、厚真町桜丘の森田明央さん(57)が所有する水田で「御田植祭」を行った。若手神職ら9人が参加し、田んぼの一部約600平方メートルで、丈約10センチの苗を手作業で植え、秋の豊作を願った。
若手神職が先人たちの伝統作業を体験し、米作りの大切さを実感する機会として、2005年から毎年続けている。神田のコメは9月の「抜稲祭(ぬいぼさい)」で収穫し、胆振、日高の24神社と伊勢神宮(三重県伊勢市)に奉納する。
この日は水田近くの祭壇で神事を執り行った後、参加者が水田に入り、担当する場所で中腰となり、丁寧に苗を植えた。
胆振青年神職会の黒野維之会長(41)は「今年も豊かに実り、無事収穫され、24神社と伊勢神宮に奉納したい」と豊穣(ほうじょう)の秋を願った。森田さんは「毎年神事を行うからか、豊作が続いている」と話した。