著名人の名前や顔写真を無断で使ったSNS上の広告による詐欺被害が相次いでいる問題で、実業家の前沢友作氏が、米IT大手メタ(旧フェイスブック)側が同氏の名前と顔写真を使った広告掲載を許可し、肖像権などを侵害しているとして、掲載差し止めと1円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。同氏が15日、X(旧ツイッター)で明らかにした。
前沢氏は「彼らの行為が違法なのか合法なのかまずははっきりさせたい」と投稿し、詐欺広告対策について責任者への証人尋問も求めたいとつづった。
SNS上の偽広告を巡っては、大阪府警が9日、府内の高齢男性が実業家の堀江貴文氏をかたった虚偽の投資話で2億円超をだまし取られる被害に遭ったと発表した。
4月には別の詐欺被害を訴える男女4人がメタの日本法人に損害賠償を求め神戸地裁に提訴。前沢氏と堀江氏も同月、自民党の勉強会で偽広告の規制などを訴えていた。