自民党の石井準一参院国対委員長は13日、立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長と国会内で会談し、自民派閥の裏金事件を受けて野党が参院政治倫理審査会への出席を求める自民議員ら29人について「出席の意向を示す人は誰一人いなかった」と報告した。斎藤氏は29人の出席要求を改めて政倫審で議決するよう求めた。
参院政倫審は3月、自民議員ら32人に対する審査開催を全会一致で議決したが、出席したのは3人にとどまっている。
斎藤氏は、政倫審規程17条に基づく29人の出席要求を議決すべきだと主張した。同17条は「必要があるときは審査の申し立てをされた議員の出席、説明を求めることができる」と定めている。
石井氏は会談後、記者団に対し、29人の意向について「与党として誠に遺憾だ。これからも野党の厳しい追及が行われると思う」と述べた。