安平町の米農家でつくる「あびら地酒生産プロジェクト」は、地元産酒造好適米「彗星」で醸造した純米大吟醸「あびら川」の新酒を16日から販売する。同日に町内のホテルでお披露目会を開き、関係者が新酒の完成を祝う。同プロジェクトは「今年も最高の仕上がりとなった。安平の風景を思い浮かべながら味わってほしい」とアピールする。
あびら川は、地域ブランドの向上や農産物を活用した特産品として地酒を造ろうと、町早来新栄の稲作農家3人が企画。2017年に取り組みを始め、翌年に二世古酒造(後志管内倶知安町)に委託して毎年新酒を醸造し、今年で7年目となった。
商品名は、町を源流とする2級河川安平川で、平仮名で地域外の人にも読みやすくし、町の知名度をPRする目的で命名した。安平川の水は彗星の栽培に活用している。精米歩合を45%とし、米の味を味わってもらおうと、生原酒と原酒を用意した。
今年の販売計画は、生原酒一升瓶(1・8リットル)100本、同四合瓶(720ミリリットル)400本、原酒一升瓶100本、同四合瓶1500本。店頭価格は生原酒一升瓶6700円、同四合瓶3500円、原酒一升瓶6300円、同四合瓶3300円。
16日のお披露目会では、関係者が乾杯して、今年の新酒を味わう。道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」や町内の小売店、苫小牧市や千歳市などで販売し、同プロジェクトのオンラインショップでも購入を受け付ける。
同プロジェクトの横澤健二事務局長は「フルーティーな味わいで、柔らかい口当たり、きれもある。今年も最高の仕上がりになった」と話した。