「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などで世界的に知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去した。68歳だった。愛知県出身。葬儀は近親者で済ませた。
1978年に漫画家デビューし、80年から週刊少年ジャンプで「Dr.スランプ」の連載をスタート。かわいい見た目とは裏腹に怪力を持つ主人公「アラレちゃん」のキャラクターと笑いを誘うストーリーで人気を集め、テレビアニメ化もされた。81年には小学館漫画賞を受賞した。
84年に同誌で連載を始めた「ドラゴンボール」は、少年の孫悟空が秘密の力を持つボールを探す冒険に出て、たくましく成長していく物語。多くの個性的なキャラクターを誕生させ、テレビアニメや映画作品も多数作られた。
他の作品に「COWA!」「カジカ」「SAND LAND」など。「ドラゴンクエスト」シリーズなど人気ゲームのキャラクターデザインも手掛けた。
20カ国以上で漫画、アニメが翻訳され、世界的にファンを獲得。2013年にフランスのアングレーム国際漫画祭40周年記念特別賞、19年には同国の芸術文化勲章シュバリエ章を受けた。
「SAND LAND」のアニメやゲームのプロジェクト、今秋公開予定の「ドラゴンボール」新作映画にも関わり、最近まで活動を続けていた。