厚真町の上厚真小学校(清水京子校長)の6年生11人は6日、厚南デイサービスセンターを訪れ、ふるさと教育の一環で制作した木製の踏み台2台を寄贈した。同センターは、利用者を送迎する際、車両乗降時の支援器具として活用する。
同校の6年生は今年度、町の林業について1年かけて学習。町内で植樹体験や草刈り、伐採、木材加工所の見学をした。踏み台は地域に役立つ物を作ろうと、町産カラマツを材料に、縦36センチ、横42センチ、高さ14センチの品を制作した。
この日は代表児童2人が、同センターの鎌田勲センター長と職員に踏み台を手渡し、「みんなで頑張って作ったので利用してください」と述べた。この後、椅子に座ったまま風船を飛ばして得点を競うバレーを行い、児童たちは施設利用者とにぎやかに交流した。
三浦菜さん(12)は「踏み台は木材を同じ長さにそろえ、ねじ打ちするのが難しかった。高齢者と触れ合い、優しい人が多かった」と笑顔を見せた。施設利用者の大居伊三郎さん(102)は「冬は足場が悪いので、踏み台はありがたい」と喜んでいた。