指導者

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年3月7日
指導者

  一日の気温の寒暖差を予測する気象用語に数字の語呂合わせでお見事(0・3・5・10)がある。雪の日は0度、雨の日は3度、曇りの日は5度、晴れの日は10度の差があるという。地域によって差が表れるようだが、3月に入ってからの苫小牧は、この「お見事」が程よく当てはまる。今朝も寒かった。

   11月に本選を迎える米国大統領選。世界が注目する中、スーパーチューズデーと呼ばれる共和党の直近の予備選・党員集会で、元大統領ドナルド・トランプ氏(77)が元国連大使ニッキー・ヘイリー氏(52)に圧勝した。4年前の大統領選後の支援者による議会占拠事件など複数の刑事裁判を抱える中で、岩盤支持層の厚さを見せつけられた格好だ。民主、共和両党は夏に開かれる党大会で現職のジョー・バイデン氏(81)、トランプ氏を候補指名し、本選での再対決となる。

   「もしトラ」の言葉が流行する。「米国第一主義」を掲げるトランプ氏の再登板には、世界で警戒感が広がっているためだ。トランプ氏返り咲きは、世界の分断が一層進むとの懸念がある。一方、バイデン氏は高齢で健康面に不安を抱える。地球儀を見渡し、「お見事」と言えるような激動の世界を落ち着かせる器の大きな政治家が出てこないものか。(教)

こんな記事も読まれています

紙面ビューアー

過去30日間の紙面が閲覧可能です。

アクセスランキング

一覧を見る

お知らせ

受付

リンク