苫小牧市東開町にある東開文化交流サロン。おしゃれな内装に、さまざまな分野の本が並ぶ図書コーナー、かわいらしいキッズスペースに加えて、たくさんの人が集まることができるホールやキッチンスペースがある。中にはカフェもあり、ランチやコーヒーを楽しむことができる。施設は北海道福祉のまちづくり賞(公共的施設部門)に選ばれるほど素晴らしいのはもちろん、働いていらっしゃる職員さんたちが気さくで良い方ばかりであることが私の「推しポイント」だ。
サロンにはたくさんの子供たちが遊びに来ていて、職員が子供たちと擦れ違う時にハイタッチなどをする何気ない光景から、日ごろの関係の良さを感じる。少し騒ぎ過ぎた時にはちょっと注意されたり、何かうまくできた時には褒めてくれたり、家族や先生には話せないことを聞いてくれたり。そんな身内でも先生でもない大人たちがいる。私たち大人にとって、家庭でも職場でもない人との付き合いが助けになることがあるように、子供たちにとっても、親身になってくれる地域の人は多い方がよいと思う。
先日、じゃがいも料理を囲んで交流する場を地域につくろうという企画をさせていただいた際には、職員さんの声掛けもあって幼児から90代の方までが、一つの部屋でおしゃべりをしながら一緒に食事をした。堅苦しい言葉では世代間交流などと言うのだろうが、小さい子供から高齢者までがいるのは、本来は地域の自然な光景なのだ。
そんなすてきな空間をつくっている職員さんたちに会いに東開文化交流サロンへ足を運んでほしいと思う。
(コミュニティナース・苫小牧)