安平町は、2000~06年に追分公民館で行われた旧追分町成人式で、参加者の一部100人が10年後(30歳)の自分に向けて書いた手紙を保管している。町職員が2月20日、同公民館2階の印刷室を清掃していたところ偶然、手紙が入ったタイムカプセルを見つけた。「受け取りを希望する人は連絡してほしい」と呼び掛けている。
当時、成人式に関わった職員から事情を聞くと、追分町の成人式で実施されていた取り組みで、手紙の入った封筒が段ボールに収められた。段ボールには「10年保管」と記したが、10年後、どのように引き渡すか詳細を決めていなかったという。
町は、今月4日にホームページで発表。「10年後の当時に渡すことができず申し訳ございません」と陳謝し、「当事者もしくは関係者で受け取りを希望する方は、教育委員会社会教育グループまで問い合わせをお願いします」としている。
実際に手紙を書いた町職員もおり、同級生に連絡したほか、町は広報で周知を予定している。手紙の入った封筒には新成人の名前が記され、年によっては名簿もあるが、現在は町外で生活する人も多いとみられる。
該当するのは1979年4月2日から86年4月1日生まれで、追分町成人式に参加し、手紙を書いた人。町は本人や親族などから連絡を受けた場合、手紙を郵送する。12月27日まで連絡を待ち、その後は処分する方針で、町教委は「捨てるのは忍びないので、心当たりのある方はぜひ問い合わせを」と話している。
連絡、問い合わせは町教委社会教育グループ 電話0145(29)7036。