伝統文化継承者に 大須賀るえ子さん認定 アイヌ語研究に尽力  白老

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  • 2024年3月6日
伝統文化継承者に 大須賀るえ子さん認定 アイヌ語研究に尽力  白老

 白老町緑丘の大須賀るえ子さん(83)が、地域文化の継承や後進育成に寄与した人物を顕彰する2024年度の「伝統文化継承者」に町教育委員会から認定された。アイヌ語やウエケペレ(昔話)などの口承文芸筆録の翻訳を通じ、文化の伝承、保存、研究に尽力したことが認められた。歩みや功績は、仙台藩白老元陣屋資料館が9日から開催する企画展で紹介される。

 大須賀さんは白老町生まれ。町の名猟師として知られる宮本イカシマトク氏(1876―1958年)の孫で、鵡川町(現むかわ町)で写真店を営む宮本登さん、ツエさん夫妻の三女として育った。苫小牧東高校を卒業し、民間企業勤務を経て町内で土産店を経営。90年に白老アイヌ語教室に通って以来、アイヌ言語研究を通じて文化、習慣、考え方の周知に努めるように。98年に「白老楽しく・やさしいアイヌ語教室」を設立し、「金成マツ筆録ノート文字解読字典」(2004年刊)を皮切りに「アイヌ語白老方言辞典」(12年刊)など18冊を発行した。

 伝統文化継承者は町教委から諮問を受けた委員6人による町文化財等運営審議会が、年明けに審議して1月16日に決めた。

 認定書授与式は4日に町中央公民館で行われた。安藤尚志教育長は「町の匠(たくみ)として今後も元気に研さんされ、アイヌ文化の魅力と素晴らしさを広く発信して」とエール。審議会の川西政幸会長(80)も「健康に留意され、今後もアイヌ語の伝承に尽力を」と激励した。大須賀さんは「アイヌ語の物語の素晴らしさを多くの人に伝えるため、今後も頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 認定を始めた2007年度からの町伝統文化継承者は、大須賀さんを含め26人。認定者は町の無形民俗文化財にも指定される。

 仙台藩白老元陣屋資料館の企画展は「アイヌ語伝承者 大須賀るえ子」。白老地方に伝わるアイヌ語方言の伝承と研究をテーマに、大須賀さんの調査研究ノート、刊行物など約80点を31日まで展示。現代につむがれたアイヌ語やアイヌ文学の魅力が紹介される。9日午前10時半からは解説会も予定されている。

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