白老町虎杖浜73の虎杖浜温泉ホテル(笠師利章社長)は2日、温泉棟を新築オープンした。日帰り温泉「ぬくもりの湯」として親しまれた旧温泉棟の老朽化で、昨年5月から建設工事を進めていた。若者や女性の利用も促そうと、木のぬくもりが感じられるスタイリッシュな施設に仕上げた。
新温泉棟は鉄筋コンクリート造り平屋建て、延べ床面積748・09平方メートル。男女別の大浴場にはそれぞれジェットバス、中温湯、高温湯、露天風呂、水風呂を備え、洗い場は各15ブース。サウナは30分に1回、自動的に蒸気が放出される「オートロウリュ」を採用した。
「美人湯」と形容される泉質は塩化ナトリウム泉で源泉掛け流し。温泉排水を利活用した床暖房で二酸化炭素の排出抑制にもつなげている。休憩室は電動リクライニングシート11台を備え、75型の大型テレビはスポーツ観戦などのイベントにも利用したいという。レストランは16日から日中の営業をスタートする。
同地区では7月7~9日、日本源泉かけ流し温泉協会主催の全国温泉サミットin虎杖浜温泉を開催。笠師社長を実行委員長とする地元の実行委が主管し、初日は屋台やキッチンカーを並べて地元グルメを堪能してもらうほか、抽選会やベンチプレス大会などの実施を予定している。
笠師社長は新温泉棟オープンとサミットを「虎杖浜地区全体を盛り上げる一助としたい」と意気込んでいる。
日帰り入浴は平日大人850円、小学生500円、1~5歳の幼児300円。土日祝日は大人100円増、小学生以下50円増。タオルの有料レンタル有り。営業時間は午前9時~午後10時(最終受け付けは同9時)。年中無休。問い合わせは同ホテル 電話0144(82)8267。