厚真町津波防災地域づくり推進協議会(定池祐季会長)は1日、厚南会館で会合を開き、2023年11月に町が示した津波防災地域づくり推進計画の素案を承認した。町は昨年12月~今年1月に実施したパブリックコメント(意見公募)の内容を踏まえ、年度内に成案化する。
同計画は、最大級の津波に備えたハード、ソフト両面の施策を地域の実情に応じてまとめるもの。素案には、津波浸水区域になっている浜厚真地区に津波避難施設(津波避難タワー)の整備が盛り込まれ、24年度に基本設計、25年度以降の完成を想定している。
同計画は避難困難地域の解消や防災意識のさらなる醸成、寒冷地の避難対策を課題とし、同協議会はこれまで3回の会合を開き、意見を交換してきた。この日は「いかに地域住民が素早く避難するかが一番大事。津波に対する意識を根付かせるべき」などの意見が出された。
協議会の承認を受けた宮坂尚市朗町長は「地震と津波にしっかり備えないといけない。地域の皆さんは地震の際にどう行動すべきかのイメージを重ねてほしい」と呼び掛けた。
町は24年度も協議会を継続し、計画の進ちょく状況の報告や避難路の整備手法の検討などを行うという。