白老町の二つの高校で2日までに卒業式が行われ、卒業生は多くの保護者や教員らが見守る中、3年間を過ごした学びやに別れを告げた。
白老東高校の卒業証書授与式は1日、同校体育館で行われた。厳かな雰囲気の中、小川政博校長が48人に卒業証書を手渡した。
小川校長は卒業生に送る言葉の中で、転倒した夫を助けてくれた白老東高生に感謝し、町内の女性が同校に寄せた投書を紹介し、「白老東高の教育の柱は地域に学び、道義心を育むこと。育んだ道義心を礎に、社会に貢献できる人になってほしい」と述べた。
送辞では在校生代表で2年の成田初音さん(16)が、コロナ禍による制限が緩和された中で昨年はスポーツフェスが開催できたとし、「先輩方のパフォーマンスや視点に圧倒されるばかりだった。卒業しても高校で身に付けた知識や経験を生かし、未来を切り開くと思う」とエールを送った。
卒業生を代表し、佐藤将斗さん(18)は「私たちには学校での思い出と仲間がいる。自ら選んだ道に胸を張り、一歩ずつ着実に歩んでいこうと思う」と答辞を述べ、保護者や教職員、在校生に感謝の意を伝えた。
2日には北海道栄高校でも卒業生145人が門出を迎え、慣れ親しんだ校舎から巣立った。