石川県で元日に最大震度7を観測した能登半島地震は1日で発生から2カ月を迎えた。2月29日時点の県内の死者は241人で、うち災害関連死は15人。連絡の取れない安否不明者は7人で、住宅被害は7万5000棟を超えた。避難所にはなお1万1400人余りが身を寄せ、うちホテルや旅館などへの2次避難者は4733人となっている。
断水は徐々に解消し約1万8880戸となったが、珠洲市ではほぼ全域に当たる約4650戸が断水したままだ。停電は輪島市や珠洲市などの約790戸で続いている。孤立集落は解消した。
災害ボランティアには県内外の約2万9200人が事前登録しているが、実際に活動した人数は延べ5426人にとどまっている。金沢市からの日帰りで活動時間が限られる問題もあり、県は同26日から新たに穴水町に宿泊拠点を設置した。
応急仮設住宅はこれまで3522戸が着工したが、2月末時点の完成見込みは302戸。県は着工戸数の目標を3月末までに4600戸としている。