北海道栄高校吹奏楽部の8人は、3月30日に東京都文京区の尚美バリオホールで開かれる第26回日本ジュニア管打楽器コンクール(日本音楽教育文化振興会主催)のアンサンブル部門「木管の部」に八重奏で出場する。8人のうち2年の清水綾音さん(17)=テナーサックス=は同27日のソロ部門にも出場し、豊かな音楽性や演奏技術を競う。アンサンブル(高校生コース30校)、ソロ(高校生23人)とも初めての応募で本選会進出の快挙となった。
アンサンブルに出場するのは清水さんのほか、1年の中地●【96a6】さん(15)=フルート=、中村栞さん(16)=オーボエ=、中川もなみさん(16)=クラリネット=、2年の佐藤莉央さん(17)=同=、青地幸愛部長(16)=アルトサックス=、●【99cb】嶋心音さん(17)=バスクラリネット=、沢ここみセクションリーダー(17)=バリトンサックス=。
今月10、11日に行われた非公開の予選考会にCDで応募し、同13日に結果が通知された。演奏するのは松下倫士作曲「タランテラ」(約5分)。南イタリアの伝統舞曲と、タランチュラ(毒グモ)にかまれたときのような激しい踊りにちなむ不協和音が特徴の難曲。
顧問の佐藤鮎実教諭は「細かなところまで妥協せず、表現力を磨いて、上位を目指してほしい」とエールを送る。本番に向けては平日の放課後約2時間の練習に加え、自主練習に励む。3月14日以降は、週末にも強化練習を行うという。
セクションリーダーの沢さんは「別のコンクールの全道大会では悔しい結果だったので、結果で恩返ししたい」と意気込む。青地部長は「グレードの高い難曲だが、一人ひとりが成長できた曲でもある。個々が持てる技術を出し切りたい」と抱負を語った。
ソロ部門の清水さんはベダール作曲「ファンタジー」(約5分)を演奏する。「軽快さや壮大さがあり、美しく流れるメロディーが特徴。今、自分ができる最大限の演奏を目指す」と話している。