2023年度厚真町地域おこし協力隊・地域活性化起業人の活動報告会が28、29両日、町総合福祉センターで開かれた。起業型地域おこし協力隊や農業支援員など37人が自身の取り組みや成果を紹介し、今後の目標などを語った。
町が主催し、ローカルベンチャー育成などの事業委託を受けるエーゼロ厚真が企画運営した。
初日は教育魅力化支援員や福祉支援員、地域活性化起業人など18人が登壇した。起業型地域おこし協力隊として昨年4月に着任した山下裕由さん(34)は燻製(くんせい)工房を立ち上げ、「生産者の顔が見える燻製づくり」を手掛けている。現在は自社を含む町内8店舗でカシューナッツやタコなどの燻製を提供し、町内外のイベントにも出展。24年度は生産体制を拡充し、販路を拡大するほか、飲食店事業、以前暮らしていたカンボジアでの事業を展開していくことを明かした。
元警察官という福澤翔太さん(26)は羊農家を目指し、昨年から起業型地域おこし協力隊として活動している。この1年間は町内の牧場や恵庭市で研修を積み、道内外20カ所の生産牧場を視察。「まずは新規就農を目指している。引き続き、技術と羊の知識を身に付けたい」と目標を語った。
このほか会場では、町の公営塾「よりみち学舎」が展開する高校魅力化の取り組みについて、様子が分かる写真を展示した。
29日は農業支援員6人とスポーツ振興支援員1人、協働型地域おこし協力隊11人、町民1人が、自身の活動内容を報告した。