厚真町が新たに建設を予定している新しい役場庁舎と周辺施設の整備について町民が語り合う「厚真にぎわい会議」(町民ワークショップ)が26日夜、町総合福祉センターで開かれた。町民約40人が参加し、役場新庁舎や文化交流施設を中心に人が集まる仕組みづくりや既存の庁舎の存続などについて意見を出し合った。
町は2026年度中に新役場新庁舎の完成、供用開始、文化交流施設は27年度中のオープンを計画。同会議には中高生の参加もあり、「中高生だけで足を運べる場所」や「屋内で子どもが集まれる場所」「サードプレイス(第三の居場所)」など子どもに視点を置いた意見が多く寄せられた。
また存続と解体で議論になっている現役場庁舎について、参加者の一人は「町の血と汗の結晶ででき、胆振東部地震にも耐えた建物。なくなると震災遺構になるものが厚真には何もなくなってしまう」と訴えた。
町は今回の同会議で寄せられた意見やアイデアなどを踏まえて、3月末までに基本設計を完成させ、24年度中に役場新庁舎の実施設計に取り掛かる予定。町総務課庁舎周辺等整備推進室の担当者は「(役場新庁舎周辺の)ソフト面が話題の中心になっていた。実現できるものもあるのでは」と話し、周辺のにぎわい創出については中高生の意見も聞く考えを示した。