白老町には子育て支援団体「NPO法人お助けネット」を立ち上げ、20年以上にわたり運営されている60代の女性、中谷通恵さんがいます。
出会いは昨年7月、私が白老町地域おこし協力隊として着任し、移動書店「またたび文庫」を始めて間もない頃でした。白老町広報を通じて店を知り、「応援したいので!」と本を見に来てくれました。白老での知り合いが多くはなかった時なので、とてもうれしかったのを覚えています。
その後すぐに中谷さんを訪ねて「お助けネット」の活動拠点、町子育てふれあいセンター(すくすく3・9)に伺うと、移動書店の出店を快く受け入れてくださるように。中谷さんをはじめ、すくすく3・9さんの温かいご協力のおかげで、絵本を求めるお母さんたちに、またたび文庫の存在を広く知ってもらえるようになりました。
昨年11月末に開かれた、地域おこし協力隊の活動報告会にも足を運んでくださいました。「感動しました!」というお手紙をくださり、その中には、中谷さんが20年前に書かれた、子育て活動についての論考も同封されていました。「”主体的に地域にかかわらざるを得ない”分野が、地域活動の根幹になる」という文言があり、とてもハッとさせられました。中谷さんにとってはそれが子育てであり、私にとっては本だったのだな~と思いました。
去る2月3日にまたたび文庫が主催した移住PRについてのトークイベントでもゲストとして語っていただくなど、交流は続いています。まちをつくってきた人たちと世代を超えてつながることは、とてもうれしいです。
(またたび文庫店主・白老)