道路建設 悔しさ残る準V 女子アイスホッケー

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2024年2月26日
決勝〔SEIBU―道路建設〕GWSの末に敗れ悔しさをにじませる道路建設=25日、帯広の森アイスアリーナ
決勝〔SEIBU―道路建設〕GWSの末に敗れ悔しさをにじませる道路建設=25日、帯広の森アイスアリーナ
3位決定戦〔Daishin―トヨタ〕第3ピリオドに一矢報いる1点を返しチームを鼓舞したFW伊藤麻(中央)=同
3位決定戦〔Daishin―トヨタ〕第3ピリオドに一矢報いる1点を返しチームを鼓舞したFW伊藤麻(中央)=同

 第12回女子日本アイスホッケーリーグ(スマイルリーグ)ファイナルトーナメントは25日、帯広市内の帯広の森アイスアリーナで決勝、3位決定戦が行われた。決勝は道路建設ペリグリンに、ゲームウイニングショット(GWS)の末に0―1で勝利したSEIBUプリンセスラビッツが、2020年の第8回大会以来9度目の優勝を果たした。3位決定戦はトヨタシグナスが0―3でDaishinに敗れた。

 23日に開幕したファイナル。全国からA、B、Cプール各4チームずつの12チームが参戦し10月から1、2次リーグを行い、結果を受けて上位6チームによる決勝トーナメント、下位6チームによる順位トーナメントを展開し白熱した試合を繰り広げた。

 決勝トーナメント

 ▽決勝

 SEIBUプリンセスラビッツ1―0道路建設ペリグリン

 ▽得点者【S】小山▽GK【道】増原【S】小林

 道路建設は、速いプレッシャーと速攻で試合を優勢に進めたが1点が遠かった。数的有利なパワープレーでもゴールを奪えず、迎えたGWSの末に悔しい敗戦。

 ▽3位決定戦

 Daishin4―1トヨタシグナス

 ▽得点者【D】野呂莉(多田、佐藤)浮田(冨内、小川)野呂莉(多田、岸部)小川【ト】伊藤麻(佐々木愛、清川采)▽GK【D】川口【ト】佐々木

 先制を許したトヨタは第2ピリオドに崩れ劣勢が続き流れをつかめず。第3ピリオドにFW伊藤麻が1点を返し、最後は6人攻撃による猛攻を見せたが無人のゴールにダメ押し点を浴びて1―4で完敗した。

 ▽5位決定戦

 高須クリニック御影グレッズ2―1釧路ベアーズ

 ▽準決勝

 道路建設ペリグリン6―1トヨタシグナス

 ▽得点者【道】細山田、本部(福澤)細山田(輪島、早川)輪島、ラック陽(鎌田)輪島(早川)【ト】佐々木愛(桜井乃、桜井芽)▽GK【道】増原【ト】佐々木玲

 道路建設は第1ピリオドにDF細山田がパックを運びそのまま先制。攻撃の軸となったFW輪島が2点をあげるなど6得点で振り切った。

 トヨタは道路建設の守りに苦戦。数的有利なパワープレー6回のチャンスも、速いプレッシャーからシュートまでが難しく。残り約10分でFW佐々木が得点も届かず。

 SEIBUプリンセスラビッツ3―2Daishin

 ▽得点者【S】小山(水野、野村)太田(鈴木璃、鈴木花)小山【D】山本(冨内、堤)佐藤(岸部)▽GK【S】小林【D】佐々木

 ―順位トーナメント

 ▽7決 TOKACHI帯広レディース3―1昭和大学ブルーウィンズ▽9決 U18全国選抜4―0中学選抜▽11決 VORTEX SAPPORO4―0札幌インフィニティーズ▽2回戦 TOKACHI帯広レディース5―2U18全国選抜、昭和大学ブルーウィンズ6―1中学選抜

 ―道路建設、優位に試合進めるも決定力に泣く

 接戦の末に惜しくもGWSで敗れた道路建設。寺尾監督は「第3ピリオドまでの60分間で決めきれなかった」と振り返った。

 試合は第1ピリオドから両者譲らずの攻防を繰り広げた。立ち上がりが悪く互角の戦いを強いられた前半だったが、以降はスピードある攻撃で序々に攻めの時間が増え優勢に試合を運んだ。

 しかし数的有利なパワープレーが計6回に加え、チャンスを幾度もつくったが1点が遠く、決定力不足に泣く展開になった。FW高主将は「ゴールに向かう意識がもう一つ足りなく、結果として流れを大きく引き寄せることができないまま、試合終了を迎えた」と5分間の延長戦を含めた65分で試合を決められなかったことを一番の敗因とした。

 ビッグセーブを連発し延長戦まで無失点で抑え、ゴールを死守したGK増原は「冷静に守り、周りを見て声掛けも積極的にできたが、GWSまで良いパフォーマンスを続けることができなかったことが課題」と悔しさをにじませた。

 タイトルは逃したが、高主将は「個人の持ってる味はそれぞれ良いものがある。課題を修正してチーム力を上げて、3月の全日本選手権では優勝を果たしたい」と力を込めた。

 ―3位決定戦敗退、トヨタシグナス

 1―4でDaishinに敗れたトヨタ。牧野監督は「悪いところが出た試合」とまとめた。

 まずまずの出だしを切ったものの、チャンスで得点を奪えず苦しい展開が続いた。第2ピリオドは「最悪なピリオド。気持ちが入ったプレーができていなかった」とFW伊藤麻が語るように、シュート数はわずか3本。劣勢のまま31本を浴びる展開となった。

 それでも終盤にかけてチャンスをつくり、第3ピリオド6分すぎに伊藤麻が強烈なシュートでGK左肩口を射貫き一矢報いた。「立て直しが遅かった。貪欲さが足りず、精神面でもチームとして総力が劣っていた」と唇をかんだ。

 第1ラインで伊藤麻と高い連携を見せるFW佐々木愛は「メンタル面での強さが大切だと改めて実感した」と語った。計58本のシュートを4失点にとどめたGK佐々木玲は「ポジション取りを含めてミスによる失点もあった」と振り返った。

 牧野監督は「気持ちが入っていなくて、試合の土俵に立つことさえできていなかった。今大会の経験から選手一人一人がメンタル面で強くなってくれれば」と総括した。

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