アイスホッケーアジアリーグ2023―24は24、25両日、苫小牧市などで4試合が行われた。レッドイーグルス北海道は東北フリーブレイズに1勝1敗とし、プレーオフ進出を決めた。HLアニャンは、栃木日光アイスバックスに2連敗を喫した。
プレーオフに向け、レギュラーリーグ首位通過を狙うレッドイーグルス北海道は、消化試合数が2試合少ないHLアニャンと勝ち点56で並んだ。順位は25日時点で、勝利数が多いレッドイーグルス北海道が首位に立っている。
25日
▽8回戦
レッドイーグルス北海道(19勝7敗)6―2東北フリーブレイズ(13勝15敗
▽得点者【レ】小林(今、三田村)小林(青山、三田村)高橋(橋本、中島)中島(橋本)中屋敷(高橋、橋本)柴田(三田村、牛来)【東】ロウラー(矢野、松渕)ドゥピィ(ボイバン、田中遼)▽GK【レ】小野田【東】畑▽シュート数【レ】39【東】35▽反則【レ】10分【東】4分▽パワープレー得点【レ】1【東】0▽キルプレー得点【レ】0【東】0▽観客数1576人
序盤から厚みのある攻撃展開でチャンスメークし、FW小林が先制点を含む2連続得点でチームに勢いを付けた。守ってはGK小野田の好セーブなどで2失点に抑えた。前日の敗戦を経て、荻野監督は「最後までしっかりやりきろうと伝えた」とし「相手のゾーンでパックを動かし、良いサポートからシュート、リバウンド、スクリーンとそれぞれの選手がしっかり機能した」と語った。
▽6回戦
栃木日光アイスバックス(13勝13敗)3―2HLアニャン(18勝6敗)
24日
▽7回戦
東北フリーブレイズ(13勝14敗)4―3レッドイーグルス北海道(18勝7敗)
▽得点者【東】ボイバン(ドゥピィ、田中健)ボイバン(ロウラー、石田)石田(ボイバン、ドゥピィ)ドゥピィ(田中遼、ボイバン)【レ】小林(今、髙木)三田村(青山、牛来)柴田(武部、相木)▽GK【東】伊藤【レ】成澤▽シュート数【東】32【レ】42▽反則【東】10分【レ】10分▽パワープレー得点【東】2【レ】1▽キルプレー得点【東】0【レ】0▽観客数1936人
最後まで試合の流れをつかみきれなかった。序盤に先制点を奪われ、第2ピリオドに逆転するも、第3ピリオドに3失点し、勝ち越しを許した。荻野監督は「失点が多くなると、勝ちきれない。ディフェンスゾーンからの攻め出しやクロスパスを出す判断が遅く、相手のフォアチェックに引っ掛かってターンオーバーを受けることが多かった。チームの元気がないように感じた」と振り返った。
▽5回戦
栃木日光アイスバックス(12勝13敗)6―4HLアニャン(18勝5敗)
―FW小林、流れつかむ2得点
25日、先制点を含む2連続得点を挙げたFW小林。「試合の入りから良いリズムをつくるため、相手陣地で長くプレーし、積極的にゴールへパックを集めることを意識した」と話す。
先制点、DF今がドライブし、ゴール裏からパスを受け、角度の薄い位置からシュートを放った。「(チームメートのGK成澤や小野田から)角度がない地点からのシュートはGKとしてもやりにくいと聞いていたので、個人的に練習していた」と振り返る。
2点目は、相手の動きをしっかり見た上でプレーヤーとGKをかわして流し込んだ。「GKが前に出てきているのが見えたので、待ちながら冷静に流し込めた」と語り、荻野監督も「気持ちの入ったプレーで、試合のいい流れをつくってくれた」と評価した。
五輪予選代表組がチームを離れている間、「いいトレーニングができていた」という小林は、センターフォワードとして周りを生かしつつ、自らもスコアを狙う。次節のHLアニャン戦を見据え「首位通過に向け、絶対に落とせない2連戦。好調をキープし、チームに良い流れを持ってこられるよう、しっかり準備していきたい」と力を込めた。
―レギュラーシーズン順位表(2月25日時点)
チーム 勝 敗 勝点
1 レッドイーグルス北海道 19 7 56
2 HLアニャン 18 6 56
3 東北フリーブレイズ 13 15 39
4 栃木日光アイスバックス 13 13 37
5 横浜グリッツ 3 25 10