2024年あびら女性の集い(同実行委員会主催)が24日、安平町の早来町民センターで開かれた。約100人が参加。記念講演や地元ゆかりのアーティストによるアトラクションに耳を傾けた。リサイクル運動バザーの友愛セールも5年ぶりに行われ、会場は笑顔に満ちた。
女性が学習や交流を通じて新たな時代に向けた役割を認識し、明るく豊かな社会に貢献していくための機会として、旧早来町時代から続いている事業。コロナ禍を経て、昨年4年ぶりに再開された。町教育委員会が後援している。
記念講演では、静内署刑事・生活安全課生活安全係の菅晃伸警部補が特殊詐欺事件について説明した。道内では昨年161件(被害総額約5億7000万円)発生し、苫小牧署が管轄する東胆振1市4町では4件(同約1億2000万円)あったことを紹介。「犯人はだましのプロでいろんな手を使い、さまざまな役割を演じてだまし取ろうとしてくる。受ける方は突然の電話に驚き、急がされ、冷静さを失ってくる」と語った。
詐欺のやりとりを伝えるデモンストレーションも参加者を交えて行い、「お金の話は一人で決めず、家族や警察に相談すること。留守番電話の設定をするなど、犯人と直接話をしないことが被害防止につながる」とアドバイスした。
また休憩時間には実行委のメンバーが持ち寄った食器や、日用雑貨、衣服などの即売会やパンの販売が行われ、にぎわいを創出。アトラクションでは、町内の障害者福祉施設の通所者でつくる4人組バンドグループ「スマイル4ビート」や地元出身で札幌市を拠点に活動するソプラノ歌手の根深夏さん、南米民族楽器奏者の福井岳郎さんによる「ツキノホ」が演奏し、イベントに花を添えた。