静内署の警察官2人によるヒップホップのユニットが24日に安平町内で開かれた2024年あびら女性の集いに出演し、自慢の歌声を通して特殊詐欺の被害撲滅を訴えた。
ユニットは、同署刑事・生活安全課生活安全係の塩田政行さん(35)と近藤一樹さん(27)の2人。オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺、還付金詐欺などの被害を防ごうと、就職前に取り組んでいた音楽活動の経験を生かし、ヒップホップ音楽での取り組みを企画した。
昨年7月にユニットを結成し、これまで同署が管轄する新ひだか町や新冠町で開催されたイベントに出演。歌を通して住民に防犯を呼び掛けてきた。胆振管内でステージに立つのは今回が初めて。
「おかしいな おかしいな 焦ってしまうような お話は 一人で悩まず まず相談 #(シャープ)に9110」―。要所に盛り込んだ防犯を促す歌詞を特技のラップに掛け合わせ、詐欺の撲滅を訴える曲「STOP詐欺ラップ」と新曲の「STOP悪質商法ラップ」を披露。ノリのいい曲調に会場から手拍子などが湧き起こった。
イベント実行委員会事務局の大井登子さんは「楽しい曲でよかった。みんな普段は(特殊詐欺被害に)遭わないと思っているが、あすはわが身と改めて感じた」と気を引き締めていた。