第12回女子日本アイスホッケーリーグ(スマイルリーグ)ファイナルトーナメントは23日、帯広の森アイスアリーナで開幕した。初日は1回戦4試合が行われ、苫小牧のトヨタシグナスが3―0で高須クリニック御影グレッズを下し、初優勝へ好スタートを切った。【帯広市、石川優介】
▽決勝トーナメント1回戦
トヨタシグナス3―0高須クリニック御影グレッズ
▽得点者【ト】山本(佐々木愛、伊藤麻)佐々木愛(伊藤麻、山本)清川瑠(桜井芽、清川采)▽GK【ト】佐々木玲【高】関口
序盤はリズムに乗れなかったトヨタシグナス。中盤以降ペースをつかみ、スピードと厚みある攻撃で快勝した。反則や相手のカウンター攻撃でピンチもあったがGK佐々木玲を中心に無失点に抑えた。
SEIBUプリンセスラビッツ3―0釧路ベアーズ
▽順位トーナメント
U18全国選抜3―0札幌インフィニティーズ
中学選抜4―3VORTEX SAPPORO
―次戦、道路建設との大一番
スピードのある攻撃を展開したトヨタシグナスが高須クリニック御影グレッズに完封勝利した。牧野監督は「序盤は流れが悪かったが、試合経過につれて動きも良くなった」と振り返った。
第1ピリオドはパックが手に付かず流れをつかめないまま0―0。第2ピリオドは開始14秒、ゴール前まで詰めたDF山本が華麗なシュートで先制点を挙げて勢いに乗ると、FW佐々木愛がFW伊藤麻のパスに合わせて2点目。試合の主導権を握った。
カウンター攻撃や、反則による数的不利なキルプレーが三つとシュートを浴びる時間帯もあったが、GK佐々木玲が好セーブを見せて無失点にとどめた。牧野監督は「攻守の切り替えはもう一つ上を目指したい。特に攻めから守りに転じる際のFW陣の戻りを、次戦では注意して臨みたい」と分析した。
1回戦突破で4強となり、次戦は道路建設ペリグリンとの大一番。大会前の苫小牧市内大会では0―3と悔しい負けを喫した。DFの桜井乃主将は「ペリグリンの勢いを感じ悔しい負けではあったが、チームの士気は高い状態で臨めている。積極的にゴールに向かって自分たちのホッケーを貫きたい」と、初優勝を前に立ちはだかる宿敵との一戦に闘志を燃やしていた。