イーグルス現役3選手、ジュニア世代指導 IH教室「Aim high」

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2024年2月23日
教室を開催するレッドイーグルス北海道の(右から)久慈、佐々木、山下
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教室公式LINEのQRコード
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  アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道に所属する佐々木一正、山下敬史、久慈修平の3選手が小中学生を対象にしたアイスホッケー教室「Aim high(エイムハイ)」を展開している。発起人の佐々木は「将来的にOB選手にも声を掛けてコーチも増やしていきたい」と語る。

   教室名は日本語で「高みを目指す」という意味。現役のトップ選手がアジアリーグや国際大会の経験を通して必要と感じた細かなスキルを直接指導する。昨年10月にスタートし、リーグ戦や練習スケジュールの合間を縫い月に1回ほどのペースで開催している。

   通常、チーム練習は1時間30分という短い時間の中で、チームの勝利を目的としたさまざまなドリル(トレーニング)に取り組む。そのため、個々のスキルアップに向けた練習に多くの時間を割くことは難しい。さらに競技人口の減少に伴いチーム数や試合数も減っているだけに、「競技発展の手助けになれば」と佐々木がチームメートの久慈、山下に声を掛けて立ち上げた。

   山下は「チーム練習では、1人1人の細かいプレーまで指導が行き届かない部分もある。練習をただこなすのではなく、意図をしっかり伝え、意識して取り組むことが大切だし、自分にとってもいいきっかけだと思った」と賛同する。久慈も「現役の選手だからこそ、伝えられることがあると思った。小中学生のプレーを見て、もう少し技術が身に付いていれば良いプレーになるのに―と感じることもあったので、そうした才能が開く手助けをできればと思った」と語る。

   教室では、まずは基本動作を伝え、どのように体を使い、どういった状況で実践、応用していくのか―を順序立てて教える。例えば試合中、プレーヤーはスティックを両手で持ちながらパックを扱うことが多いが、場面によっては片手で操作しながらプレーをすることで、敵にパックを奪われなかったりすることもある。

   佐々木は「コーチングから自分たちのプレーを見直すこともできるので貴重な機会。セカンドキャリアにも生きてくる」と教える側にもあるメリットを語り「競技を続けていく中で、プレーの引き出しを増やすことができれば選択肢が広がる」とその効果を強調する。

   将来的には他地域での開催も視野に入れており、シーズンオフ中も継続していく考え。「トップ選手と触れ合う機会は少ない。日本のアイスホッケーが強くなるきっかけになれば」と意気込んでいる。

   開催日程の詳細や申し込み方法などは教室の公式LINEで配信している。

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