白老町青少年育成町民の会(山田和子会長)は21日、第26回青少年育成懇話会を町中央公民館で開いた。町健康福祉課の管理栄養士、竹田森里さんが栄養バランスの取れた食事について講演し、保護者や教育、育成機関の関係者ら約50人が耳を傾けた。
同課によると、2021年度の白老町国保健診受診者のうち、体格指数(BMI)が25以上の割合は35%。同割合を都道府県別で比較した場合に全国1位の沖縄県(40%)と2位の岩手県(33%)の間に当たり、肥満の割合は高いという。
このため同会は、子どもを見守る大人が健康寿命を延ばせるよう、肥満の予防と解消につながる食習慣を講演テーマに選んだ。
竹田さんは主食(炭水化物)、主菜(たんぱく質)、副菜(野菜、食物繊維)をバランス良く摂取する重要性を力説。「急激に血糖値を上げる食べ方や、たんぱく質の取り過ぎは体脂肪を増やす」と語った。栄養が皮下や内臓にためられないほど過剰になると、肝臓や心臓など本来脂肪が付かない臓器に影響し、将来、肝硬変や狭心症、心筋梗塞になるリスクを負うことを指摘。「摂取量に対する日ごろの心掛けが大切」と強調した。