氷上ワカサギ釣りの腕前を競う、苫小牧市樽前の錦大沼恒例「ワカサギ釣り名人2024」がこのほど、行われた。ただし大会の14~16日、寒さが緩んで沼の氷の状態が悪化。予選1日目は開かれたもののその後は釣り場が休止となり、2日目の予選と最終日の本戦は中止となった。今季の「名人」は、予選1日目に1時間で52匹を釣り上げた苫小牧市の若山敏幸さんに決まった。
錦大沼公園の指定管理者を務める苫小牧市シルバー人材センターが主催して毎冬行っている。市内外の釣りファンらが参加するイベントで、それぞれ工夫を凝らした仕掛けや釣り方、自作の道具を持ち込んで数を競う。今季は19人がエントリーし、2日間の予選と、予選上位者による本戦を16日に予定していた。
しかしあいにくの天候で釣りができたのは1日目の予選のみ。このため予選順位をもって大会順位に代えることにした。
同センターによると、予選当日は15人が参加。常連者も多数いたが、全体的に釣果が伸びず苦戦気味だったという。春のような陽気となって気温が上がり、多くが渋い反応のワカサギを攻めあぐねる中、狙いのポイントでまとまった数を上げた若山さんが名人の「称号」を物にした。2位は松林範篤さん(38匹)、3位は鶴ヶ崎順生さん(23匹)。若山さんは18年の同大会でも優勝している。
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錦大沼の氷上ワカサギ釣りは15~20日、一時休止となったものの、20日の寒気で氷の状態が安定したことから21日に再開した。今季は今月1日に開始し、一時休止前の14日までで延べ5万4170匹が上がっている。昨季の8割程度の釣果という。