日本人の多くがカルシウム不足 ~塩分の取り過ぎも

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  • 2024年2月22日
日本人の多くがカルシウム不足 ~塩分の取り過ぎも

  日本人を対象とした全国調査で、カルシウム不足や食塩の取り過ぎなど、多くの栄養素の摂取量が適切でない実態が示されたと、東京大大学院などの研究グループが発表した。

   研究グループは、32都道府県に在住する4450人(1~79歳)に、各季節2日ずつ計8日分の食事量を測定してもらい、28種類の栄養素の習慣的な摂取量を算出。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」における指標と比較した。

   その結果、大半の栄養素で推定平均必要量(年齢層・性別ごとの50%の人が必要量を満たすと推定される摂取量)を下回る人が一定の数いた。特にカルシウムは、全ての性、年齢層で推定平均必要量を下回る人の割合が多く、鉄は12~64歳の女性で不足している割合が多かった。一方、全ての性、年齢層の20%以上で総脂肪と飽和脂肪酸が、88%以上でナトリウム(食塩)が目標量(生活習慣病予防のための摂取量)を超えていた。

  (メディカルトリビューン=時事)

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